キャンパスボード

キャンパスボードは、故ヴォルフガング・ギュリッヒが「アクシオンディレクト 5.14d(9a)」を登るために考案したというトレーニングボードですが、最近では一昔前のようにキャンパシングに没頭するクライマーはあまり見かけなくなりました。M-Wallにもキャンパスボードがありますが、以前と比べて規模が小さくなっています。

キャンパシングにはさまざまなトレーニングのバリエーションがあり、ラングの間隔や掛かり具合、回数とレスト時間などを調整することにより、指や前腕の強化はもちろん、ロックオフの強化、ホールディングのタイミング、体幹バランス、接触筋力(指がホールドに触れてから保持するまでに要求される筋力)や空間認識(ホールド間の距離・位置などをすばやく正確に認識する能力)の向上等、スタティック系、ダイナミック系ともに自分の弱いところの筋力アップができます。負荷や回数によっては、最大筋力だけでなく筋持久力を高めることも可能です。

キャンパシングは基本足ブラなので、初心者には負荷が強すぎておすすめできませんが、クライミング歴が数年以上のクライマーが弱い部分を鍛えるにはかなりの効果があると思います。

以前のキャンパスボード